大正9年3月29日、その日は丁度、前年になくなった辰野金吾の1周忌にあたっていた。東京帝国大学構内の山上会議場に参集した建築界のお歴々にまじって、身の丈5尺そこそこのしまった身体つきの男がいた。各人各様辰野との思い出話を披露する中、教授になり…
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