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国学にみるナショナリズム―「外部―内部」的認識―の変遷

ここでいう国学とは、近世における学術の発達と「国家」意識の勃発とにともなって興った学問のことをいう。それは記・紀・万葉などの古典の、主として文献学的研究にもとずいて特に儒教、仏教伝来以前の「わが国」固有の「もの」を明らかにしようとすること…