3・2・1

不可視の清らかさ…谷口吉郎を通じて

昭和17年9、10月、雑誌『文学界』に掲載された「文化総合会議シンポジウム―近代の超克」という座談会の中で、小林秀雄は日本の古典の「普遍」性について次のような言説を残している。 僕としては、古典に通ずる途は近代性の涯と信ずる処まで歩いて拓けた様に…