3・4・2

『方法論』をとおして

僕は、25歳で夭逝した詩人としての立原につきあう気がない。昭和12年、彼は帝大の建築学科を卒業するが、そのときに書かれた卒業論文である『方法論』*1から、立原の軌跡を追ってゆくことにしよう。彼は終章である「人間に根づけられたる建築の問題」におい…